東京でブルガリ展が開催 創業はギリシャ人!?東京国立博物館
@Bulgariofficialより2015年9月8日から、上野の東京国立博物館で、
イタリアの高級宝飾ブランド、
ブルガリの特別展が開かれます。
ブルガリは、アルマーニ、グッチ、フェラガモなどともに、
世界中に展開するイタリアの超有名ブランド。
昨年、宇多田ひかるさんがロンドンのブルガリホテルに勤務していたイタリア人男性と結婚したことでも話題になりました。
↓前売り券を購入すると200円お得!一般発売 / アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝ブルガリについて 創業者はギリシャ人
ブルガリは、
1884年、ギリシャのイピロス出身のソティリオス・ブルガリス(イタリア名:ソティリオ・ブルガリ)がローマで創業。
銀細工職人だったソティリオは、ギリシャ仕込みのその技術で一旗揚げようと、
1881年に故郷を離れ、イタリアへ向かいました。
最初に訪れたのはナポリ。
ところが、そこでは盗難の被害に遭い、
1884年、ローマへの移住を決めたと言われています。
システィーナ通りの宝石店に自身の作品を並べてもらったのが
サクセスストーリーの始まりでした。
その後、徐々にクライアントは増え、
1885年にはシスティーナ通りに自身の店舗を構えると、
1905年には、現在も本店が残るコンドッティ通りに移転。↑コンドッティ通りのブルガリ本店ディケンズの小説から引用した『
Old Curiosity Shop(骨董屋)』の店名を掲げました。
専門とする銀細工に留まることなく、
当時パリで流行していたジュエリーに習い、
プラチナやエメラルド、ダイヤモンドを用いた作品の制作を始めたほか、
ブレスレットとしても使用できるネックレスを発売するなど、ユニークな着想も。
1930年代に入ると、
息子のジョルジョとコスタンティーノがソティリオの家業に加わります。
ジョルジョは、貴石やデザイン、テクニックに関する知識が豊富で、
よりクリエイティブな仕事を好んだのに対し、
コスタンティーノは、銀器のコレクションや研究に打ち込み、
各年代におけるジュエリーのカタログを出版し、イタリアジュエリー史の基礎を築きました。
50~60年代になると、ブルガリは、イタリアルネサンス期などの伝統的デザインを取り入れたほか、
カボションカットを導入し、これが大ヒット。
ローマを訪れる
セレブな外国人観光客から絶大な人気を得ただけでなく、
撮影のためチネチッタを訪れる
映画スターらが顧客となったことで、
より一層、ブルガリの名が世界へ知れ渡ることとなりました。
1963年、『クレオパトラ』の撮影中に、
マーク・アントニーに扮する
リチャード・バートンが
当時既婚者だったクレオパトラ役の
エリザベス・テイラーに
ダイヤモンドで縁取られた18カラットのエメラルドのブルガリ製の指輪をプレゼントした話は有名です。
現在は、創業者から数えて4世代目。
ジュエリーや時計、香水のみならず、
ブルガリ ホテル ミラノ Bulgari Hotel Milanをはじめとしたホテル業界へも進出。
2007年には、東京でブルガリ初のレストランもオープンしています。
ちなみに、ブルガリ(BVULGARI)の2文字目がUでなくVなのは、
ラテン語表記を倣ったものだそうです。
(参考文献:
Bulgari - Rai Arte, イタリア語版wikipedia "Bulgari")
ブルガリ展の見どころ
創業から130年以上に渡るブルガリの作品の数々を一挙に堪能できるチャンス!
特に注目したいのが、
エリザベス・テイラールーム。
先に挙げた映画『クレオパトラ』で使用された衣装や宝飾品のほか、
リチャード・バートンがエリザベス・テイラーへ贈ったジュエリーも展示されます。
また、ブルガリの代表的デザイン、
セルペンティ(蛇型)コレクションや
ビザンチン帝国時代の金貨を模った
モネーテ(硬貨型)コレクションなども展示。
↑現在販売されているセルペンティ型時計とモネーテ型モチーフの財布の一例(展示作品ではありません。)さらには、日本が誇る世界遺産「富士山」をモチーフにしたブローチも登場。
ブルガリの美しいジュエリーの輝きに、心奪われること間違いなし。
↓前売り券を購入すると200円お得♪
一般発売 / アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝 アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝(国立博物館ウェブサイト)
2015/9/8(火) ~ 2015/11/29(日)
東京国立博物館 表慶館
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 9月14日(月)、24日(木)、28日(月)、10月5日(月)、13日(火)、19日(月)、26日(月)、11月4日(水)、9日(月)、16日(月)、24日(火)
チケットの購入:一般発売 / アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝
関連記事[イタリア名優息子がローマの美化を訴え] [ボッティチェリのヴィーナスがお引越し 動画][ポルチェッリーノの噴水に賽銭泥棒 フィレンツェ]