ローマで銃撃 新内閣の就任式の最中ローマ キージ宮殿(wikipedia)
イタリア各紙によると、
イタリア時間4月28日午前11時40分頃、
新内閣の就任式が行われていたキージ宮殿の前の広場で、
スーツにネクタイと、サラリーマン風を装った男が、突然、ピストルを取りだし、
警備に当たっていたカラビニエリ(憲兵)の機動隊員らに向けて発砲したそうです。
機動隊員のうち1名が首に銃弾を受け重傷、
もう1名も、太ももに銃弾を受けたものの、どちらも命に別状はないそうです。
また、現場をたまたま通りがかった妊娠中の女性も、弾の破片が命中したため軽症を負い、病院で手当てを受けているそうです。
キージ宮殿(イタリア首相府)大きな地図で見る『コリエレ・デッラ・セーラ』の報道によれば、
男は11時30分頃、キージ宮殿の向かいのコロンナ広場に現れ、
突然、「俺を撃て、俺を撃て」などと叫び、
ピストルを取りだし、カラビニエリの隊列へ向けて発砲を始めたそうです。
目撃者によれば、
「(カラビニエリが)ボーリングのピンであるかのように、狙い撃ちしていた。
他のカラビニエリは皆、地面に伏せていた。
何人かは、男を追いかけて取り押さえ、銃を取り上げていた。
最初は、何が起こったかわからなかった。
爆竹かと思った。」
とのこと。
現場には、複数の救急車が駆けつけ、怪我人や、気分が悪くなった人の手当てに当たったそうです。
犯人は、カラブリア出身でピエモンテ在住の男(無職・49歳)で、
前科はないものの、過去にトラブルを起こした経歴があり、
精神科の通院歴があるそうです。
ローマのジャンニ・アレマンノ市長は、
「精神的に不安定な者の行動だ。」
と話したほか、
アンナマリア・カンチェッリエーリ新法務大臣も、
「単独の犯行」と見なし、
「これから事件の詳しい全容を解明する。」と発表しています。
また、アンジェリーノ・アルファーノ新内務大臣とマリオ・マウロ新防衛大臣は、
重症を負ったカラビニエリが入院している病院へ見舞に向かったそうです。
犯人は拘束されたとのことですが、
ローマを旅行中の方はお気を付け下さい。
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