アレックス・シュヴァーツァー、8月8日の記者会見のまとめカロリーナ・コストナー選手の恋人であるアレックス・シュヴァーツァーが、
今回のドーピング違反に至る経緯を、終始うつむき、涙を流しながらも、赤裸々に語った。
皮肉にも、コストナー選手がソチ五輪を目指すことを発表した直後に、薬物に手を染めていたようだ。
・ドーピングを考え始めたのは、昨年末 3年もの間、不調に陥り、2010年には、引退も考えた。
だが、以前より強くなりたいという思いに負け、ドーピングを考えた。
・医師の処方箋のいらないトルコで薬物を入手 ドーピングの仕方については、ネットで情報を得た。
トルコのアンタリアに1人で出かけ、3日間滞在した。
予算は1500ユーロ。
処方箋はいらず、薬局で、EPOを購入した。
破滅に導くことになる最悪な瞬間だった。
・7月13日から29日にかけてEPOを使用 トルコから帰国し、普段通りの練習を続けた。
7月13日に、オーベルストドルフ(コストナー選手の練習拠点)で、ドーピングの検査を受けた直後から、EPOの注射を始めた。
ドーピングで強くなるというが、精神的にはボロボロになったし、みんなに嘘をついた。
陽性反応が出ることが分かっていたから、翌朝6時に検査に来るのではないかと心配で、夜中3時には目が覚めていた。
絶望的な状態だった。
(オーベルストドルフの)家では、彼女(コストナー)が練習に出かけるのを待っては、トイレに閉じこもり、EPOの注射をした。
29日に最後の注射をして、それから、(イタリアの)自宅へ帰った。
五輪で必要になる保険証を取りに帰ったのだが、その日は母の誕生日でもあったから。
30日に、再び検査がやって来た。
18ヶ月に2回は、検査を抜いても大丈夫なので、母にドアを開けないでくれと言うこともできた。
だけど、もうこれ以上、嘘をついたり、隠れ続ける力はもう残っていなかった。
陽性反応が出ることが分かっていて、検査を受けたんだ。
この馬鹿げた行為で、数年間の努力を無駄にしてしまった。
それでも同時に、これで全て終わったと思うと、嬉しくも感じる。
・すべて1人で 誰も巻き込みたくなかったから、決断したのも1人だし、誰にも言わなかった。
(コストナーに、)冷蔵庫に保存していたEPOがビタミン剤だと言うのは簡単ではなかった。
彼女は何も知らなかったんだ。
ロンドンから(ドーピング陽性の)連絡が来て初めて、彼女に伝えたんだ。
フェラーリ医師の下でドーピングを行ったと言うのは事実ではない。
2009年末に、アスリートのテストについて助言を求めたことがあるが、
2011年に、自転車競技選手の(ドーピング)騒動が起きてからは、連絡を絶った。
・カロリーナ・コストナーとシュヴァーツァーの違い コストナーはフィギュアスケートが大好きなのに対し、
僕がこの競技をやっているのは、好きだからではなく、ただ得意だったからなんだ。
・ドーピングが発覚しなくてもロンドン五輪には行かなかった (精神的にボロボロになり、)もう力がなかった。
(競歩)20キロにも、50キロにも出場したかった。
50キロなら、トップの状態であれば、問題なかった。
終盤にスピードが要求される20キロは、僕の特徴からすると難しかった。
20キロ、50キロ両方やろうとしたら、なおさらだ。
僕は全てを得ようとして、(ドーピングを行い、)全てを失ったんだ。
・自身の処分について ドーピングを行った者は、永久追放とされるべきだ。
明日、ボローニャに行き、ピストルと手帳を返却するつもり(所属するカラビニエリを除隊する意思)。
・謝罪 僕の家族や、恋人(コストナー)、スポンサー、皆に謝罪したい。
カラビニエリを始め、 失望させてしまった人々に謝罪したい。
カラビニエリのおかげで、18歳からプロとしてこの競技に打ち込むことができた。
マイナーな競技で、プロ生活を送れたのは、カラビニエリがあったからだ。
・北京五輪はドーピングなし 7月13日以前に、禁止薬物を使用したことはない。
北京五輪のときの検査では、ヘモグロビンの値が、貧血状態の12.9だったんだ。
北京で優勝できたのは、心が晴れやかで、ドーピングのことなど考えず、冷静でいられたから。
ドーピングは意味のないことで、最終的には、選手を壊すものだ。
・カロリーナ・コストナーとの普通の生活を思い描く 小さい頃から、競技を始め、練習が苦しかったこともあった。
競歩をしていることで、学校では、からかわれていた。
誰も僕が練習する姿を見たことがないから、僕が犠牲を払ってきたことも知らないだろう。
僕は普通の生活に戻りたい。
僕にとって大切なのは、家族や友達だ。
彼女に会えるのが月に2回とか、家族に会えるのが年に3回ではなく、
毎晩家に帰れば、彼女に会うことができるような仕事をして暮らしたい。
http://it.eurosport.yahoo.com/notizie/schwazer-in-lacrime-preso-lepo-in-turchia-101237498.html;_ylt=ApdZAQ1wGB1ELSWYHClocW_mJsIF;_ylu=X3oDMTN0ZWU3anU1BG1pdANGZWF0dXJlZCBNZWdhdHJvbiBGUARwa2cDYmFhNGEyODQtOGY4Yy0zNTNiLTg1ZDctZWY2ZGYyOWZlMzFkBHBvcwMzBHNlYwNtZWdhdHJvbgR2ZXIDZDg1YTcyMTEtZTE2OC0xMWUxLTkzN2ItN2FiMDA4NDhiY2I3;_ylg=X3oDMTFpdG41dW1oBGludGwDaXQEbGFuZwNpdC1pdARwc3RhaWQDBHBzdGNhdANob21lBHB0A3NlY3Rpb25z;_ylv=3関連記事[恋人のドーピング発覚にカロリーナ・コストナー選手は][アレックス・シュヴァーツァー、インタビューで明かした心境] [カロリーナ・コストナーの恋人、ドーピングで追放 ロンドン五輪 競歩]