イタリアの路線バスの乗り方
イタリアを観光で訪れて、
「あそこまで行きたいけど、ちょっと時間が足りないかな~…」なんてことはありませんか。
そんな時に、路線バスが利用できれば、行動範囲が圧倒的に広がります。
ここでは、
イタリアでの路線バスの乗り方について、ご説明したいと思います。
乗車方法 前のり?後のり?
日本では、バスは一般的に、前乗りか後乗りかの2種類に分けられますが、
イタリアでは、どちらでしょうか?
答えは、
前乗りと後乗りの両方なんです。
イタリアでは、
バスチケットの所持は基本的に自己管理。
乗降の際、運転手にチケットの提示を求められることはありません。
そのため、乗車は前後どちらのドアからでも可能。
ただ、チケットは、車内の前後にある刻印機での刻印が必要です。
降車の際は、日本と同じように車内の窓枠や手すりに設置されているボタンを押し、
中央のドアから降りましょう。
チケットの購入方法
チケットの購入可能場所は、主に下記の3か所。
・バスチケット売り場・タバッキやエディコラ・車内バスチケット売り場は、バス案内所と兼ねている場合もあり、
バスの主要ターミナルにあることが多いです。
続いて、タバッキやエディコラですが、
聞き慣れない方も多いと思います。
タバッキは、昔で言うタバコ屋さん。
日本のコンビニのように、イタリアでは街中で見かけます。
エディコラは、新聞雑誌専門のキオスクのような売店。
どちらも、バス停近くの店舗でチケットが販売されているケースが多く、
販売店には、バスチケットの販売マークが表示されています。
ちなみに、チケットを1枚購入する際は、
「ミダ・ウン・ビリェット?」と伝えると良いでしょう。
最後に車内での購入ですが、
こちらは、前のドアから乗車し、運転手さんに直接お願いすることになります。
ただ、
ズボラな運転手さんな場合、チケットを用意していなかったり、面倒くさがって販売してくれない場合もあるので要注意。
その場合、バスを降車し、次のバスを待つことになるので、
チケットは、できるだけ、事前に準備しておくほうがよいでしょう。
また、車内購入のチケットは、
前売りチケットよりも単価が高い場合もありますので、念頭に置いておきましょう。
チケットの種類
チケットの種類は、簡単に言うと、3種類に分けられます。
・1回券・回数券・1日券 ↑ローマのバスチケット1回券(http://www.atac.roma.it/)1回券は、1回のみ使用できるチケットです。
価格は1ユーロ程度で、
時間制。
都市にも寄りますが、1回の刻印で60~100分間有効のものが多いようです。
時間内ならば、バスの乗り替えもOK。
↑フィレンツェの2回券(http://www.ataf.net/)回数券は、都市にもよりますが2回券からある所もあります。
物によっては、1回券に比べお得な価格設定になっていることも。
また、回数券には、ICカードタイプも存在します。
フィレンツェのカルタ・アージレというカードが一例。
30ユーロのカードで35回分使えるので、割引額も大きく、
また、日本の改札のように、車内の読み取り機にかざすだけといった便利さも魅力です。
ただ、車内の読み取り機が故障して、使用できない場合もあるので、
通常のチケットも持ち合わせておくのが良いかもしれません。
↑ローマの1日券(http://www.atac.roma.it/)最後に、1日券タイプについてですが、
1日フリータイムの時などに便利です。
1日券は、一般的に刻印時から24時間有効で、
主にバスや市内の地下鉄、トラムの乗り降りが自由。
都市によって、2日券や7日券などもあるので、
一都市滞在型の旅行に最適。
コントロッローレとは
聞き慣れない言葉だと思いますので、ご説明します。
イタリアでは、バスの運転手がチケットを確認しない代わりに、
「コントロッローレ」と呼ばれる
バス会社の係員が抜き打ちでチケット所持のチェックを行います。
チェックの際は、チケットに有効期間内の刻印があるかを調べます。
有効なチケットを所持していない場合、数百ユーロの罰金が科せられます。
刻印機のインク切れで、刻印が見えない場合なども、
罰金の対象になる場合があるので、刻印が押されているかしっかり確認しましょう。
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