イタリアで盗難美術品の大捜査
『
ラ・レプブリカ』紙によれば、
2月4日、イタリア全土で、盗難された美術品の大捜査が行われたとのこと。
捜査の指揮を執ったのは、カラビニエリ(軍警察)の文化遺産保護班で、
美術品の違法転売ルートとされる147か所で家宅捜査が行われたそうです。
ナポリでは、ポンペイやパエストゥム、カセルタやヴェスヴィオ地域から
出土した美術品の捜索を行ったとのことです。
一方、カセルタのカラビニエリによる捜索では、
2000品以上の美術品を押収。
押収品の多くは、ポンペイやパエストゥム、カセルタやヴェスヴィオ地域から
出土したもので、年代や系統は様々。
中には、ポンペイ地区から別の場所へ、部屋ごと移築したフレスコ画もあったとのことです。
捜査対象者は、全体で142人に上り、
主に、盗掘者や盗難品の購入業者が占めているそうです。
捜査の過程で、一部の盗掘者に、
ナポリを拠点として活動するマフィアのカモッラとの接点があったことが
明らかになったようですが、
盗掘品の転売が組織犯罪に関わっているとは結論付けられず、
盗掘者らが、個人的に行っていたものと見られているとのことです。
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