イタリアの空港 盗難被害で逮捕者29人イタリアのラメツィア・テルメ検事局が主導して行われた
「貨物室クリーン」作戦。
当初は、盗難被害が多発していたローマ・フィウミチーノ~ラメツィア・テルメ間で捜査は始まったそうですが、
その後、バリ、ボローニャ、ミラノ・リナーテ、ナポリ、パレルモ、ヴェローナ空港など他の路線へと拡大したそうです。
約400名の捜査員が1年以上かけて調査を行い、
窃盗や器物損壊など捜査の対象になったケースは、100件以上にのぼったそうです。
機内泥棒 驚きの手口『La Repubblica』紙によると、
これに関連して、5月3日、国内の空港の従業員29人が
乗客の荷物の窃盗の疑いで逮捕され、
このほか、57人には、出頭命令が出されたそうです。
窃盗が検挙されたのは、
ラメツィア・テルメ、バリ、ボローニャ、ミラノ・リナーテ、ナポリ、パレルモ、ヴェローナ、ローマ・フィウミチーノ空港で、
窃盗行為は、
荷物を出し入れする際の航空機の中で行われていたそうです。
フィウミチーノ空港では、アリタリアの職員19人が逮捕されているそうで、
窃盗に関わった従業員は、職を失ったうえ、6年までの禁固刑が科される可能性があるようです。
イタリアの消費者組合コーダコンス(Codacons)は、
「恥ずべきことだ。
2002年のスキャンダルから、10年以上たっているのに、
犯罪が一掃されていないし、盗難を防止するような設備も整っていない。
荷物保管責任者を採用する際の基準も再検討されていない。」
と非難しています。
また、コーダコンスは、
”盗難被害にあった乗客は、物理的な被害の弁償を求めるだけでなく、それ以外の被害に対する補償金を請求する権利がある”とし、
”民法2049条により、雇用していた側も、職務中の従業員の不法な行為により起きた損害に対して責任がある”と説明しています。
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