カンナヴァーロ弟の代表招集は実現しないのでしょうかナポリで今季も活躍中のパオロ・カンナヴァーロ。
4月14日にミラノで行われたACミランxナポリには、
イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督が視察に訪れていたそうです。
監督の目の前で、素晴らしいプレーを見せることができたようですが、
偉大な兄ファビオ・カンナヴァーロとは違い、
未だ、一度もイタリア代表に招集されていません。
『コリエレ・デッロ・スポルト』のアルベルト・ポルヴェロージ記者は、その理由をこのように考えているようです。
かつて、イタリアのU-21、A代表を率いたチェーザレ・マルディーニ氏が、
「アレッサンドロ・ネスタとファビオ・カンナヴァーロのうち、
火の中にあるボールを取りに行けと言って、取りに行くのはカンナヴァーロ。」
と発言したことがあるそうです。
ポルヴェロージ氏によれば、
兄ファビオよりも、消極的で、内気なパオロは、
どちらかというと、兄よりも、ネスタに似ていると考えているそうです。
その性格が災いしたのか分かりませんが、
パオロ・カンナヴァーロは、U-21で18試合に出場した経験があるものの、
それ以降は、代表とは縁なし。
ナポリでは、不動のセンターバックとして、
代表招集に値するような活躍をしていますが、
現在、年齢が32歳のため、
代表の若返りを進めるプランデッリ監督の構想からは外れているようです。
ポルヴェロージ氏がパオロ・カンナヴァーロを代表に推す理由現在、イタリア代表で、カンナヴァーロと同じポジションを務めているのが
カンナヴァーロより6歳若いユヴェントスのDF
レオナルド・ボヌッチ。
ポルヴェロージ氏は、それでもカンナヴァーロを考慮に入れてほしいと、
カンナヴァーロを分析しています。
①安定感 今季、カンナヴァーロのミスは非常に少なく、評価の平均点も高い。
(『コリエレ・デッロ・スポルト』では、6.25点)
②戦術面 ナポリは3バックを採用しているが、攻撃に移ると、守備陣は4バックの動きに変わる。
(カンパニャーロがゲームメイクのため上がる)
ミランのようにFWに3人を配置するチーム相手には、数的有利を作り出すため、守備は4バックになる。
一方、ボヌッチは3バックの隊形を常に維持するユヴェントスでプレーしているため、
4バックの代表では、むしろ、カンナヴァーロの方が経験がある。
③技術面 カンナヴァーロがミラン戦で見せたカバーニへの40mのロングパスは、
ピルロがマークされているときにボヌッチが出すロングパスと同じタイプ。
④競争相手
センターバックでは、今季は、主力のバルザッリ、ボヌッチ、キエッリーニに加え、
オグボンナ、アチェルビ、アストーリ、ガスタルデッロ、ラノッキアが召集されているが、
カンナヴァーロと同じ特徴を持つ選手はいない。
最後に、ポルヴェロージ氏は、年齢的なこともあり、
プランデッリ監督が、パオロ・カンナヴァーロの立場を考え直すのは難しいだろうと予想していますが、
それでも、いればきっと役に立つので、一度考えてみてほしいと提案しているようです。
引退前に、親善試合でもいいから、一度は実現するといいですね。
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