インテル・ミラノ負傷者続出の理由『la Repubblica』紙のアンドレア・ソレンティーノ記者によれば、
インテル・ミラノの
負傷者が増加する一方なのは偶然ではないとのことです。
その理由の1つは、
選手のコンディション管理の仕方。
インテルでは、ベテラン選手を特に尊重するため、
高齢の選手たちに合わせたリズムや強度で、練習が行われるそうです。
そのため、シーズンを通して、チームのコンディションを
持続的に保つことができないトレーニング方法になってしまっている
と、ソレンティーノ記者は指摘しています。
不安定なコンディションが怪我増加の原因であるとのことですが、
それに加えて、
インテルのレギュラーチームは、相変わらず、平均年齢が高いということも問題になっているようです。
その例に、FWディエゴ・ミリートのケースが挙げられています。
ミリートは、サン・シーロで行われたヨーロッパリーグのクルージュ戦で、
他の選手との接触もなく、一人でつまづいて、膝十字靭帯を負傷してしまいました。
その直後は、ミリートの怪我が不運だとか、運命だと片づけられており、
ミリートが
いつもと同じ膝の怪我で1か月間の離脱から復帰したばかりだったことが忘れられていたと指摘しています。
ソレンティーノ記者は、
ミリートは、体のバランスが十分に戻ってないうちに、
すなわち、負傷のリスクが高かったにもかかわらず、
ピッチに送り出されたと言います。
さらに、ストラマッチョーニ監督率いる
テクニカル・スタッフと、
メディカル・スタッフおよびトレーナー・スタッフとの間での不和も原因の一つではないかと言われているようです。
違う部門の責任者同士の間で、不信感が募り、互いに尊重し合うこともない状況で、
その結果、ストラマッチョーニ監督がモラッティ会長に
「(怪我人だらけの)現状はメディカルスタッフの責任だ」と嘆くに至った
とソレンティーノ記者は指摘しています。
負傷者続出のため、より困難な状況に追い込まれたことは別にしても、
ストラマッチョーニ監督については、ずいぶん前から、続投させるべきかどうかの議論が行われていました。
ソレンティーノ氏によると、
ストラマッチョーニ監督の非は、管理が甘すぎて権威がほとんどない所だと言います。
セリエAの監督であるならば、それなりのパーソナリティーを持つべきところ、
それがないため、内部の不和につながり、
FWアントニオ・カッサーノとの口論(監督はカッサーノに手を上げたとも言われていますが)にもつながったと指摘しています。
噂によれば、ストラマッチョーニ監督は、
ロッカールーム内のいわゆる力関係に左右され過ぎたと言われています。
クリスマス休暇には、ユヴェントスなど他チームが12月28日には練習を再開していたにも関わらず、
インテルだけは1月2日だったことにも挙げられるように、
選手たちの意見を受け入れるばかりで自ら課すということはしなかったそうです。
時間が経つにつれ、状況は悪化、
11月頃からは、
審判の判定でもチームに不利な判定ばかり続いています。
結論として、
インテルは、内部の問題を抱え、解決できずにいたところ、
外部からも攻撃(度重なる不利な判定)を受け、チームは完全に崩壊したと、ソレンティーノ氏は分析しています。
レギュラーチームを補強するはずだった冬の移籍市場でも、
調子が上がるまで3か月もかかったロッキや
害ばかりで使えないスケロット、
最悪なコンディションが続くクズマノヴィッチと、
コヴァチッチ以外は期待外れに終わり、
むしろ、弱体化してしまったようだ
と、ソレンティーノ氏は結論しています。
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