最速イタリア語習得の鉄則 第三回
情報交換の最適化についてお話します。
第1回、第2回はこちら
イタリア人に、「
E' molto buono?」と聞かれたとします。
意味が分からなければ、一語一語、辞書をひいて、
E'は、・・・であるという意味で、 moltoは、とてもで、 buonoは、おいしい、だから、「とてもおいしいですか」という意味だ。という過程をへて、答えには、たどりつきます。
しかし、このように、毎回、質問をイタリア語→日本語に変換、返答を日本語→イタリア語に変換するのでは、効率が悪すぎるのです。これでは、返答するにも同様の過程が必要になり、かなりの時間がかかります。
それではどうすればよいか。
それは、できる限り、1.
1つの領域内で情報交換をするように努めるということです。
それが不可能な場合は、できる限り、2.
近くの領域と情報交換をする。
1.
領域内の情報交換とは、知らない単語に遭遇した際には、できる限り、その言語の領域の中で言い換えるなどして、答えを見つけるということです。要は、他の言語に翻訳せずに、意味を理解できるように努めればよいわけです。
2.
近くの領域との情報交換とは、1.が不可能な場合、その言語と似た言語の領域との情報交換をするということです。あるイタリア語の単語の意味を探している場合、構造的にも語彙的にも遠縁の日本語に翻訳するのではなく、同じロマンス語であるフランス語、スペイン語などに翻訳した方が、答えに届くまでの、情報処理が効率的になります。
日本語で考えることが習慣化している場合、日本語に翻訳せずに、別の言語の領域内で思考することは、困難でしょう。
けれど、訓練さえつめば、
必ずできるようになるはずですし、その後の
言語習得の速度が一気に加速するはずです。
↓伊和中辞典、和伊中辞典が掲載されていて、イタリア語の学習には必需品。
カシオ 電子辞書 「エクスワード」イタリア語重視モデル