700年ぶりのローマ法王退任表明 ベネディクト16世イタリア各紙の報道によると、
ベネディクト16世が辞意を表明し、今月28日にも退位するとのことです。
『コリエレ・デッラ・セーラ』によると、
ローマ法王の退任は、過去にも例が少なく、
中でも最も有名な例は、
ケレスティヌス5世(ピエトロ・ダ・モッローネ)だそうです。
1294年7月5日にローマ法王に選出されますが、
わずか4か月後の1294年12月13日、退任しています。
『神曲』で有名なダンテ・アリギエリは、
「卑劣にも、重大な拒否をした男」と非難していますが、
現在は、有徳の人として列聖され、崇められています。
ついで、
グレゴリオ12世(アンジェロ・コレール)が挙げられます。
1406年12月19日に法王に選出されますが、
この時期は教皇庁がアヴィニョンとローマに分裂し、
複数の教皇が存在した時期にあたります。
このような政治的背景から、1415年7月4日に退任しています。
最後のローマ法王の退任は、このグレゴリオ12世の退任まで遡ることになり、
約700年ぶりということになります。
また、退任の意思はあったが実現しなかったとして有名なのは、
ピオ12世(エウジェニオ・パチェッリ)の例です。
第二次世界大戦中、もし、ナチス部隊に身柄を拘束された場合、
退任する意思を記した機密文書を残していたとされています。
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