スポーツの暴力問題 イタリアの場合女子柔道の園田監督が指導の際に暴力をふるっていた
とのことが話題になっています。
15人の選手の告発にもかかわらず、
柔道連盟は、園田監督に続投させる意向だったようですが、
マスコミに大きく報道され、世間の注目を集めることとなり、
園田監督自身が辞意を表明するに至っています。
スポーツ指導者が選手に暴力をふるうという構図ですが、
実は、数か月前、イタリアの
セリエAでも話題になったことがありました。
2012年5月2日のフィオレンティーナxノヴァーラ戦。
精彩を欠いたフィオレンティーナのFWリアイッチが
当時、フィオレンティーナの監督であったデリオ・ロッシに交代を告げられます。
監督の采配に不満のリアイッチは、
拍手をしながら、「監督、よくやった!」などと皮肉を交え、
監督に対し暴言を吐きます。
これに激高したデリオ・ロッシ監督は、
リアイッチに、少なくとも2発、平手打ちを見舞いました。
デリオ・ロッシ監督は、温厚な人柄であることで知られており、
他の監督やセリエA関係者らの多くが
デリオ・ロッシ監督をかばうコメントを残していました。
それでも、事件後、
フィオレンティーナのデッラ・ヴァッレ会長は
即座にデリオ・ロッシ監督を解任しています。
また、イタリアのスポーツ裁判所もデリオ・ロッシに対し、
3か月間の資格停止処分を下しています。
(とは言えども、事件が起こったのが5月初めであったため、3か月の資格停止ならば、8月終わりに始まる新シーズンから活動は可能だった。)
デリオ・ロッシの場合、
選手の挑発が原因で、突発的に暴力を用いてしまったわけで、
柔道のように、
指導を理由に暴力が日常的に行われていたわけではありません。それでも、処分は、戒告処分を受けた園田監督より重く、
上記のように、即解雇&3か月の資格停止でした。
やはり、世界的に見ても、
指導のためなら暴力もOKという体制は、
もはや、許されないのではないでしょう。
関連記事[誤審問題 ユヴェントスxジェノア ナポリの主審はダメ?] [ユヴェントスxジェノア戦で起きた誤審騒動への反応] [バロテッリがミランに?ボアテングが条件に] 関連ニュース【柔道】五輪V2ドイエ氏糾弾「体罰はフランスなら即法廷」(
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130209-00000058-sph-spo)