余震の続くエミリア地方の地震の被害状況被害は、
死者 17人
負傷者 350人
避難者 14000人
に上るという。
避難者の多くは、仮設テントや、知人宅、自動車やキャンパーの中、または、無料滞在を申し出たホテルなどで過ごしているそうだ。
↑ザッケローニ監督の故郷ロマーニャ地方の海辺のホテルが数多く名乗り出た
倒壊した建物には、1960年代~2008年建築のものが含まれており、そのうち、近年建築されたものに関しては、法令で指定された耐震基準を満たしていなければならない。
しかし、建築が新しいにも関わらず倒壊した工場が多いことから、
建物が耐震基準を満たしていたかどうかが議論になっている。
5月20日の地震以来、閉鎖されていたミランドラの工場では、工場再開のため、状況把握に訪れた技術者と作業員が犠牲になっている。
エミリア地方は、5月20日の地震まで、地震の「
危険性が低い地域」とされていた。そのため、耐震基準に対する認識が甘かったのではないかとの声も出ている。
震源付近のモデナ県
カヴェッツォでは、
旧市街地の4分の3が倒壊。
現地紙『ガッゼッタ・ディ・モデナ』に被害状況の写真昨夜はそのカヴェッツォで、行方不明になっていた
女性が瓦礫の下から無事に救出され、地元の人々から喜びの声が上がった。
専門家によると、今回の地震は5月20日の地震とは別の断層により引き起こされたもので、この地震により、また新たな断層の崩壊を招く可能性があるとしている。
今回の地震の震源メドッラ
大きな地図で見る アドリア海付近に位置するアプリア・プレート(アフリカプレートの一部)とユーラシアプレートの境目がアペニン山脈に沿うように南北にイタリア半島を縦断。
その境目に沿うように、地震が多発。
メッシーナ・カラブリア(1908)、フリウリ(1976)、イルピニア(1980)、ウンブリア・マルケ(1997)、ラクイラ(2009)など。
また、エミリア地方は、ミラノ、トリノなどの北部の主要都市と並び、
イタリア経済を牽引してきた地域。今回の地震により、特産の
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズやバルサミコ酢が甚大な被害を受けたほか、ヨーロッパでもパイオニア的なミランドラのバイオ医薬品工場も壊滅的な被害を受けるなどし、
経済的被害、失業者の増加などが強く懸念されている。
イタリアのマリオ・モンティ首相は、「直ちに復興支援の用意をする」とコメントしている。
現地紙『レスト・デル・カルリーノ』の地震被害の写真フィナーレ・エミリアは無人の街に(『レスト・デル・カルリーノ』の動画)5月20日、29日の地震による文化遺産などの被害モデナ県ミランドラ大聖堂のファサードが損傷
モデナ県カルピ大聖堂とピオ城が被害
現地紙『ガッゼッタ・ディ・モデナ』に被害状況の写真フェッラーラ県チェントチェントは、カーニバルの山車で有名な町。
ロザリオ教会の一部が崩壊。グエルチーノ広場にも被害。
現地紙『レスト・デル・カルリーノ』に被害状況の写真フェッラーラ県サンタゴスティーノ市庁舎、教会などが半壊。
フェッラーラ県フェッラーラエステンセ城の正面ファサードから漆喰が落下するなどの被害。。
その他多くの教会にも被害がある模様。
エミリア地方に隣接するロンバルディア州マントヴァでも、文化遺産に被害マントヴァのドゥカーレ宮殿では、建物の一部が破損し、閉鎖に追い込まれた。
ドゥカーレ宮殿に続くサンタ・バルバラ教会では、鐘楼が崩落。
有名なマンテーニャのフレスコ画がある「結婚の間」は被害を免れたとの報道。
イタリア、エミリア・ロマーニャ地震への寄付・募金イタリア赤十字 エミリア・ロマーニャ州地震募金 イタリア赤十字が地震被害の募金活動をネットで行っています。
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イタリア国内からは、
45500へSMSを送信することで、市民保護局(プロテツィオーネ・チヴィーレ)を通じて、2ユーロの寄付ができます。
エミリア・ロマーニャ州の銀行口座に送金する場合は、
銀行名 Unicredit Banca Spa Agenzia Bologna Indipendenza - Bologna
名義 Regione Emilia-Romagna
口座番号 IBAN IT – 42 - I - 02008 - 02450 - 000003010203
「Contributo per il terremoto 2012 in Emilia-Romagna」と明記
関連情報[パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズの地震被害] [また地震、エミリア・ロマーニャでM5,8 被害拡大] [エミリア・ロマーニャ地震 5/31日時点での被害状況]