エミリア・ロマーニャ地震から1年が経って
29日の地震で被災したカヴェッツォ中心部(wikipedia)
2012年5月のエミリア・ロマーニャ地震から、約1年が経ちました。
2012年5月20日、午前4時3分、モデナ北部のフィナーレ・エミリアを震源とした地震が発生。
そのわずか9日後、今度は、ミランドラ、メドッラ、サン・フェリーチェ・スル・パナロを震源とした2度目の地震が発生。
死者28名、負傷者300名以上、被害を受けた自治体は54に上り、被害総額は、133億ユーロ以上。
避難民は4万5千人に上り、1万5千世帯が家を失いましたが、
2012年10月には、すべての避難所が閉鎖され、
地震から1年が経った現在は、避難世帯のうちの3分の1が自宅へ戻ったとのこと。
残りの世帯には、仮設住宅などが割り当てられたそうです。
エミリア・ロマーニャ州の資料によると、わずか68世帯が、現在もホテルでの暮らしを続けているとのこと。
『sky.it』によれば、ラークイラのように被災した家屋やがれきを放置し、郊外にニュータウンを形成する現象は、エミリア地方では起こらなかったとのこと。
レッジョーロに建設された仮設プレハブ校舎(wikipedia)
被災した450の学校では、9月の年度初めには、仮設テントを使用する学校もあったものの、12月には、1万8千人の生徒全員が、修理を終えた校舎やプレハブ校舎で授業を受けられるようになったそうです。
レッドゾーンに位置する22の学校の内、16校が使用可能になっているとのこと。
エミリア・ロマーニャ州のヴァスコ・エッラーニ州知事は、
「約束は最初と変わらない。
’震災前よりも、素晴らしい街を再建する’
これが我々の目標で、このためには、一切妥協しない。」
と述べています。
被災したポッジョ・レナティコのランベルティーニ城(wikipedia)
関連記事 [地震被害のパルミジャーノ・チーズ 回収作業に6000人のボランティア] [イタリア エミリア・ロマーニャ(モデナ)地震の募金、義捐金寄付方法] [エミリア・ロマーニャ地震復興コンサート エリーザ Italia loves Emilia]