ポルチェッリーノ(子豚)の噴水に賽銭泥棒 フィレンツェ
ポルチェッリーノの噴水は、フィレンツェ中心部にある人気観光スポット。
ヴェッキオ橋近くの新市場の開廊脇に設置されているブロンズの噴水で、
実際は、イノシシを模った像なのですが、
長年、市民からは「ポルチェッリーノ(子豚)」と呼ばれ愛されています。
1560年、ローマを訪れたフィレンツェの統治者であるメディチ家のコジモ2世に
当時のローマ法王ピウス4世が贈ったイノシシ像が
この噴水の元になったとされています。
後年、メディチ家のフェルディナンド2世がそのレプリカを噴水に改造するよう命じ、
現在の場所には、少なくとも1640年頃から置かれていると見られています。
*噴水のオリジナルは現在、バルディーニ博物館に展示されています。
ところで、子豚をよく見ると、
鼻先だけ金ピカになっています。
鼻先だけ金ピカの理由は
子豚の鼻先を触ったあと、口の中に小銭を置き、小銭がうまく下の格子をすり抜け溝に流れ落ちれば幸運が訪れるという言い伝えがあるからだそうです。
そのため、鼻先だけを触る観光客が絶えず、
表面が剥げて金ピカになったとのことです。
ちなみに、
溝にうまく落とすコツは、なるべく重たい小銭を使う事だそうです。
そんな縁起のいい子豚を利用しようとする輩も
『
コリエレデラセーラ』によると、先週24日の午前2時ごろ、
地元フィレンツェ出身の男(45)と女(36)が、
糸に吊るした磁石で、格子の下の小銭を盗もうとしていたとのこと。
男らは、パトカーを見ると観光客を装い、噴水を眺めているふりをしていたそうですが、
警官の目は欺けず、あえなく御用となったそうです。
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