イタリア紙「目隠しした女神に感謝」 コンフェデレーションズカップ
コンフェデレーションズカップ、日本ｘイタリアを終え、
イタリアの『ラ・レプブリカ紙』はこのように批評。
ミッション完了。だが、なんと苦労したことか。
イタリアは、一試合を残し、コンフェデレーションズカップ、準決勝進出という目標を達成した。
だが、目隠しをした女神には、文句なしに感謝しなければならない。
日本に対し、支配することはなく、最後まで苦しみ続けた。
歴史的なＫＯを許してしまうリスクを何度も負ったが、
最後には、4-3を決め、
恐るべきブラジルとの対戦を
贅沢な親善試合のようなものに変えることができた。同じく『ラ・レプブリカ』紙の別の記事は、
ザッケローニ監督の戦術を称賛、
と同時に、バロテッリとピルロの個の力に頼るイタリア代表の再考を唱えています。
観客からみて、日本戦は楽しい試合だった。
プランデッリは、素早い動きで、鬼のような相手に
長時間、揺さぶられ続けるアッズーリを見るのを
それほど楽しんではいなかっただろう。
ザッケローニの戦術は、ピッチの至る所で躍動していた。
だが、守備においては、自滅してばかりだったが。
（中略）
ピルロとバロテッリを誘き出す動きは、メキシコ戦でも何度か見られた。
だが、チームの２つの宝石は、
デ・ロッシやジャッケリーニが献身的な動き回り、同時に動き出すことにより、
彼らの質を生かすことができていた。
綿密な戦術家であるザッケローニは、
プレスとスピードで、すぐに、このメカニズムを止めようとした。
それに、部分的には成功していた。
イタリアが、全員で、守備もしくは攻撃に参加しているときは、
メキシコ戦と同じように、デ・ロッシ、ピルロ、バロテッリが少しだが違いを見せることができた。
だが、それは、時折でしかなかった。
実の所、決定的なプレーをしたのは、ジャッケリーニ、ジョヴィンコ
2人の兵卒だった。
これは、プランデッリのイタリア代表が、
セレソンに匹敵したいのならば、
アッズーリ・アカデミーの古典的な強みである
チーム精神に頼らないわけにはいかないことを証明したということだ。そのピルロですが、
『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』紙などでは、
岡崎選手との接触シーンで、顔を歪める写真が載せられており、
イタリア代表メディカルスタッフによれば、
日本との試合中、内側腓腹筋を攣縮したため、
次のブラジル戦は欠場し、準決勝に備え調整するとのことです。
心配ですね。
イタリアの選手たちのインタビューＧＫジャンルイジ・ブッフォン「試合がよく分からなかったから、
もう一度見直さないといけない。
外で見ている人は、きっと、楽しんでくれただろうけど、
僕らにとっては、こんなことが起こるなんて普通ではないよ。
いつもなら、僕らは、バランスのとれたチームだからね。
もちろん、
アッズーリがこんなにシュートを打たれるなんて、
僕は初めてだったし、
ユーロでのスペインとの決勝でもなかった。
僕をウォーミングアップさせておくために、チームメイトたちがやってくれたんだね。
だけどね、本当にすべてが起こりえたし、
試合が終わるまでに、あらゆる結果になる可能性があった。
結果的に、僕らにとって、良い結果だった。
シュートが2度ゴールポストに当たった？
1度目は、かすかに触ったんだけど、
結果的に良かった。
ＰＫは、絶対なかったと思う。
最初にボールを触って、それから、彼（岡崎）が僕の上に倒れ込んできたんだ。
今日は、喜ぶべきだね。
僕らは運に恵まれたけど、
グループリーグ突破を祝えている。
いつもなら、2試合目で決まることはない。
ブラジル？
今は、体力を取り戻すことを考えよう。
それから、いつも通りにプレーする。
だけど、ターンオーバーをちょっとするのに理想的な状況だろうけどね。」
（『トゥット・スポルト』『figc.it』より）
ＤＦジョルジョ・キエッリーニ「まずは、とりあえず、グループリーグ突破を決めたということ。
それから、僕らも皆、
自分たちのパフォーマンスに満足できないと自覚している。
うまく行かなかった所をこれから分析する。
良かった点は、チームが決してあきらめなかったことだと思う。
3-3になり、僕らはダメだと思われていた時もね。
よく耐えて、幸運とも言える勝利を手にできた。」
（『figc.it』より）
ＭＦエマヌエレ・ジャッケリーニ「試合開始から、ゆっくり走り過ぎだった。
それで最初の30分は、完全に支配された。
それから、デ・ロッシのゴールで、誇りを取り戻した。
足が重かったのか分からないが、
日本選手についていくのが、非常に困難だった。
最終的に、運もあり、勝利を持ち帰ることができた。
それは、僕らが決してあきらめなかったから。」
（『figc.it』より）
ＤＦアンドレア・バルザッリ「（ブラジル戦について）考えたくもないね。
今は、何もできないような状態だからね。
今回は、本当に消耗したから、できるだけ、回復に努めなければならない。
日本は良かったよ。」
（『トゥット・スポルト』より）
ＦＷセバスティアン・ジョヴィンコ「キャリアを始めた頃から、
僕は、レッテルを貼られてきた。
この意味では、（日本戦のゴールで）雪辱を果たせたと言える。
だけど、ゴールは、僕自身にとってもうれしいし、
常に、最大限の結果を得られるよう努力している。
これから、もっとゴールを決めて、ユヴェントスのファンの心を取り戻したい。
（身長差でハンデがあり、高いレベルに達することができないとの批判について）
身長もプレーに影響することは分かる。
だけど、いつも、僕にできる事すべてを出せるよう努力しているし、
ピッチでも違いを見せられると僕は思っている。
メキシコ戦の結果から、一試合目と同じフォーメーションで（日本戦に）臨むのは正しかったはず。
だけど、試合をどう解釈するかによる。
決定的なのは、選手なのか、それとも、プレーのシステムなのか。
ブラジル戦では、日本戦よりもより良いプレーをしなければならない。
リオやサルヴァドルにバカンスに来たことがあるから、
素敵な場所だと証言できる。
ブラジルはみんな好きだし、バロテッリだけじゃないよ。
バロテッリの調子はいい。
今、彼のコンディションは最高潮だよ。
確かに、日本戦の行われたレシフェは、高い湿度だったし、
息ができなかった。
ここ（サルヴァドル）では、もう少し涼しくなるといいね。
プランデッリは、僕らにはっきり言ってくれた。
ワールドカップに向けて、5、6人のU-21の選手が選考に入ると。
でも、まだ先の話だし、今は、ブラジル戦のことだけを考えたい。
ブラジル戦はいつでも特別だし、
僕らにとっても、彼らにとっても、反響の大きい試合。
レシフェでの試合の出来を取り消せるよう頑張りたい。
もし、勝つことができれば、依然、世界一のチームであるスペインを避けることができるだろう。」
（『ラ・レプブリカ』より）
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