ACミランCL出場圏決定は延期に ローマと引き分け
5月12日にサン・シーロで行われたACミランxASローマ戦は、0-0の引き分けで終了。
ACミランは、最終節を前に、CL出場圏内の3位確保を目指していましたが、決定ならず。
対するローマは、ミランと引き分けたことで、
来季のEL出場には、イタリア杯で優勝するしか後がなくなっています。
ACミランのシステムは、4-3-3。守備陣は、サパタ、メクセス、コンスタンに加え、デ・シッリョが先発に復帰。
中盤は、フラミニ、アンブロジーニ、ムンタリ。
攻撃に、ボアテング、バロテッリ、エル・シャラウィ。
ローマは、守備陣に、マルキーニョス、ブルディッソ、カスタン。
中盤に、ドド、ペッロッタ、マルキーニョ、ブラッドリー。
攻撃に、ラメラ、トッティ、オズヴァルド。
前半4分に、ローマがゴールをかすめます。
マルキーニョがミドルシュートを放つと、
GKアッビアーティは、これを何とかクリア。
ローマは、25分にも、トッティが惜しいシュートを放ちます。
対するミランは、中盤が間延びしすぎで、攻撃はバロテッリ頼り。
38分、バロテッリが強烈なFKを枠内に飛ばしますが、ローマのGKロボンツがクリア。
40分、「ブー」という猿まねチャントにイライラしたバロテッリは、ラフなプレーでイエローカードを提示されます。
すると、これをムンタリが執拗に抗議。
このため、ムンタリは、レッドカードで、一発退場。
後半に入り、ローマのウルトラスのバロテッリに対する人種差別的なチャントで、
ロッキ主審は、試合を中断し、ローマの主将トッティに、チャントが止まなければ、試合は中断すると警告。
試合は約1分後に再開。
ローマは、数的有利を生かせず、得点を決めることができません。
試合終了間際の92分、トッティは、元同僚のメクセスに、ひじ打ちを見舞い、レッドカード。
試合はこのまま0-0で終了。
ACミランxASローマ ハイライト試合中に起きた人種差別的チャントについて、
アッレグリ監督は、『スカイ』のインタビューにこう答えています。
「残念ながら、イタリアには、まだ、保守的な文化のメンタリティーが残っている。
スタジアムには、サッカーの試合の観戦のために来るべき。
こういうエピソードが続いているが、今後、改善されることを望む。」
この件については、FIFAのブラッター会長も、ツイッターで、
「昨晩、セリエAで、人種差別的な侮辱があったとの知らせに、愕然としている。」
とコメントしています。
一方、目標のCL出場圏について、アッレグリ監督は、
「実現するために、2試合のチャンスがあった。
これで、1試合だけになった。
シエナで、勝たなければならない。
今夜は、試合開始から20分間が難しかった。
その後、10人になってしまったが、逆に、リスクは減り、チャンスも増えた。
(ムンタリの退場は)起こしてはならないこと。
11人でプレーすることが重要。
もし、11人いたら、全く別の試合になっていただろうから、残念だ。
だけど、運命は我々の手の内にあると感じている。
シエナでは勝てるはず。
素晴らしいシーズンだったのだから、選手たちは落ち着いているべき。」
と語っています。
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