モンテッラ監督 プレステさえ出来れば完璧なパパ今季、フィオレンティーナを率いるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督。
38歳の若手監督で、選手時代には、ローマで中田英選手と同僚だったことも。
↑小型飛行機(アエロプラニーノ)と呼ばれていた頃のモンテッラ
『ラ・レプッブリカ』紙のインタビューより。
「フィレンツェにいられるのは、特権のように感じる。
人々の心を感じられるのは、何よりも素晴らしい。
信頼を受けた分だけ、お返しできるように努めたい。
デッラ・ヴァッレ家がなぜ僕を選んだかって?
多分、僕が
若いからじゃないかな。
ベンチだけでなくても、危機のときは、新しい意見を求めるもの。
サッカーの代表でもそうだし、企業でもそういうもの。」
・FIFA派、それともPES(ヨーロッパ版ウイイレ)派?ゲームの質問であることが理解できず、
「何???」
と聞き返したモンテッラ監督。
↑日本版 FIFAはメッシ、本田選手、長谷部選手。ウイイレは香川選手が表紙。
欧州版は、FIFAがメッシ、PESがC・ロナウド。
「この前、息子に
『パパ、プレステさえ出来れば、完璧なパパなのにね』 と言われた。
僕は、面白いほめ言葉だと思っている。」
・モンテッラ監督の模範は父親「(監督になるために)勉強を始めた。
時間を無駄にしたくなかったんだ。
大学で、マネージメントや心理学の講義を受けた。
僕は、模範が重要だと思う。
僕にとって、それは父だった。
僕みたいに口数は少ないけど、80歳になってもまだ、家具職人を続けている。
僕の稼ぎが良くなっても、父の生活は1ミリたりとも変わらなかった。
父は僕の見本なんだ。
だからこそ、選手生活を終える前から、将来のために準備を始めていたんだ。
たまに、ピッチでプレーしたい気分になる。
だけど、すぐに、息が続かないことを思い出して、そこであきらめるんだ。」
・ルカ・トーニについて今季、フィオレンティーナに復帰したルカ・トーニは、モンテッラ監督の3歳年下。
「トーニは、僕が想像していたよりも、よいコンディションを保っている。
僕らにとって、重要な選手になるだろう。
自身がスター選手に成長した町に戻ってくれば、
再びサプライズを起こすのに必要なエネルギーや興奮が沸いてくるものだよ。」
・ベルバトフについて「ベルバトフは誤った選択をしたと思う。
マロッタには、あの日、ミュンヘンで何が起きたのかを訊ねたい。
でも、まあいいや。
今のフィオレンティーナが好きだからね。」
・ヨヴェティッチについて「ヨヴェティッチ?
彼がチームを去る可能性はあった。
だけど、彼は頭のいい青年だよ。
ある日、僕は彼にこう伝えたんだ。
『ステヴァン、僕らはここで楽しむつもりだからね。
きっと、君のためにも、君の将来のためにもプラスになると思う。』
だけど、多分、言わなくても分かってたんじゃないかな。」
・フィオレンティーナは、スペインのようなチームに?「つい微笑んでしまうよ。
以前、
僕が指揮していたカターニアがバルセロナみたいだと言われたことがあるんだ。
僕らは、カルチョをやりたいだけだよ。
それも、楽しみながらね。」
・スクデットの有力候補はユベントスと言われているが「去年は、皆ミランって言っていたけど。
僕は、ナポリに惹かれているよ。
ゼーマンのローマも楽しみなんだ。
だけど、美しいカルチョなら、カターニアだよ。」
・デリオ・ロッシとリアイッチの事件について「デリオ・ロッシを知っているが、彼はバランスの取れた人物だよ。
彼があんな風に行動したのを見て、この職業は本当にストレスがたまるんだなって思ったよ。
こういう反応は、誇りや自己主張のサインであることもある。
僕にとって、重要なのは努力で、他のことにはこだわる必要はないと思う。
昨季は、降格争いに甘んじたフィオレンティーナだったが、
今季は、積極的な補強に加え、ヨヴェティッチの残留も決まり、上位に食い込むことができるか。
モンテッラ監督の腕のみせどころ。
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