コストナー元彼 再びドーピング問題でリオ危機
リオ五輪が始まりました。
大会前にはロシアの組織的なドーピングが発覚し話題となりましたが、
イタリアでは、
フィギュアスケートのカロリーナ・コストナー選手の元彼、
アレックス・シュヴァーツァーが再びドーピング検査で陽性となり
メディアを賑わせています。
シュヴァーツァーはイタリア代表の競歩選手でしたが、
2012年のロンドン五輪直前に
ドーピングを告白し、大会を欠場。
その影響で、シュヴァーツァー本人だけではなく、
当時、交際していたコストナー選手もドーピングを隠匿したとの理由で処分を受けました。
シュヴァーツァーは今年4月29日に処分が明け、活動を再開。
5月に行われたイタリア代表選考会のレースでは見事優勝。
リオ五輪ではメダル獲得が期待されていました。
ところが、6月に入り、
今年1月のドーピング検査の検体から
禁止薬物のテストステロンが検出されたと発表がありました。
シュヴァーツァーはこれに対して、
ドーピングは一切しておらず、
薬物は外部から混入したもので検査結果が無効であると主張。
発表直後に行われた6月の検査では
結果は陰性だったことが判明しています。
現在は、スポーツ仲裁裁判所の裁定を待ちながら、
既にリオ入りし、調整を続けているとのことです。
当初は6日に出場の可否が明らかになるはずでしたが、
スポーツ裁判所は12日まで結論を延期。
これで12日に行われる競歩20キロのレースには出場がほぼ不可能となり、
残された競歩50キロへの出場できるかどうか注目されています。
追記:
11日、スポーツ仲裁裁判所は国際陸上競技連盟が要求していた8年間の資格停止処分を認めることを決定し、
シュヴァーツァーのリオ五輪出場は不可能となりました。
しかし、シュヴァーツァーのコーチを務めるサンドロ・ドナーティ氏は
ドーピング検査の手順に不正があったとして、
イタリアメディアには以下のように主張しています。
「今回のドーピングの抜き打ち検査は計画的なもので、
検査員らは検査の15日前から知らされていたことが裁判で明らかになった。
なぜ検査が12月28日ではなく、1月1日に行われたのか?
1月1日に検査をしても、検査機関は閉まっている。
ケルンに検体を運ぶまで、まる1日どこかで保管することができる。
裁判でドイツの検査機関の所長は受け入れ可能だったと言ったが、
国際陸連は、この事実をこちらの弁護に使わせず、
裁判を長引かせるために、
我々には伝えていなかった。
シュヴァーツァーは競歩20キロ、50キロともに勝てたはず。
彼は偉大なチャンピオンで、クリーンなアスリートだ。」
次は、DNA検査の結果を待っての裁判となるそうです。
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